第16回うつ病診療講習会のお知らせ

日本うつ病学会診療教育委員会は、うつ病臨床のボトムアップのために、2007年より講習会を開催しています。日本医師会認定産業医の方、プライマリーケア医または内科医など精神科医以外の医師、そして臨床経験の浅い精神科の医師、その他臨床心理士、産業保健師など、精神医学・精神保健・産業医学に携わるすべての方々のお役に立てる講習会内容でございます。産業精神医学・産業精神保健のエキスパートの先生方を講師およびファシリテーターにそろえておりますので、参加者の皆様には満足いただけるものと確信しております。多くのご参加をお待ちいたしております。

【講習会形式】

1．グループ形式参加型講習会
　うつ病診療の標準的な治療とは何かを、少人数でのグループ形式参加型講習会で学習します。症状の評価、的確な診断、患者・家族への説明、治療法の選択と実践、回復・復帰の準備、保健福祉や職場との連携、復職、産業医の係わり方など・・・うつ病診療のポイントやピット・フォールを専門家と一緒に学ぶ機会です。診療教育委員会委員およびうつ病診療のエキスパートが担当します。

2．講師によるレクチャー・ミニレクチャー
　職域や産業医学分野でのUp dateなトピックスについて各分野の専門家が、講義を行います。その内容は明日からの臨床に役立つものばかりを厳選してそろえております。そして講習会の最後に受講修了書を発行します。

開催概要

※講習会の最後に、受講修了証を発行いたします。

※日本医師会認定産業医で希望する方には、生涯・専門の4単位を交付いたします。（予定）

※本セミナーはCOVID-19の感染対策を行い開催いたします。

プログラム（予定）

「ADHD勤労者のうつ状態・適応障害への対応」

発達障害では、年齢や発達にそぐわない行動が社会的活動や仕事に支障をきたす場合があります。特に成人になり就労につき、その特徴が顕在化してしまうことが近年職域では問題となっています。その中でもADHDへの対応が困難な場合があります。本ワークショップではADHD勤労者が職域でうつ状態・適応障害を来した場合の対応方法について話題にします。ワークショップは二部構成であり、一部では成人のADHDの総論、職場での対処のコツ、認知行動療法によるアプローチ、ADHDを持った勤労者への両立支援、自動車運転の問題など、私たちの今最も知りたい内容を取り上げ、それぞれのエキスパートに講義頂きます。二部では、模擬症例をシンポジストと参加者の皆様とで双方向性に議論したいと考えています。このワークショップは明日からの臨床あるいは産業医活動に必ずお役に立てると確信しています。是非とも多くの皆様の参加をお待ちしております。

●レクチャー

１．成人のADHD
　　櫻井準先生（杏林大学精神神経科学教室）

２．勤労者のADHDへの対処のコツ（産業医の立場から）
　　古澤隆太朗先生（JR東日本産業医）

３．産業現場で認知行動療法が出来ること
　　宇都宮健輔先生（産業医科大学精神医学教室非常勤講師）

４．ADHDの両立支援
　　池ノ内篤子先生（産業医科大学神医学教室・産業医科大学病院認知症センター）

５．ADHDと自動車運転
　　小西勇輝先生（産業医科大学神医学教室）

●症例検討（グループディスカッション）

お申込方法

参加申込専用フォーム

参加申込締切日：2023年7月10日（月）※定員に達した時点で受付終了
受講料の入金確認を以て申込完了といたします。受付メールに記載の振込先へ期限までに、受講料をお振込みください。入金確認後、講習会参加証をメールにてお送りいたします。
非会員で総会に参加希望の方は、第20回日本うつ病学会総会/第39回日本ストレス学会・学術総会の「臨時会員申込」よりお申込みください。

メンバーリスト

活動記録