日本妊娠高血圧学会|妊娠中毒症から妊娠高血圧症候群へ Japan Society for the Study of Hypertension in Pregnancy

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理事長挨拶

理事長ご挨拶

理事長 齋藤 滋

理事長 齋藤 滋

2017年度が始まりました。本年も日本妊娠高血圧学会を宜しくお願い致します。

今年度は、分類改定という大きな事業を行ないます。PIHという用語は広く日本で使用されていましたが、海外ではほとんど使用されていないためHDP(Hypertensive disorders of pregnancy)という用語を日本でも用いるように致します。またHDPの中にChronic hypertension(高血圧合併妊娠)を含めることに致しました。世界の多くの国で高血圧合併妊娠はHDPとして内科医と産婦人科医により、慎重に管理されています。また早発型と遅発型は日本で世界に先駆けて分類したのですが、日本が32週で区別したのに対し、欧米のすべての学会で34週とされていますため、今回の改定では34週と致します。ただし、32週が良いのか、34週が適当なのかを日本妊娠高血圧学会で検証する事業も同時に行ないたいと考えています。さらに、重症型とするのは、高血圧のみとし、蛋白尿の量により重症、軽症とすることを欧米の分類にあわせて廃棄しました。すなわち蛋白尿は0.3g/日以上存在すれば、すべて慎重な産科管理が必要であるという考えです。

本年9月22日、23日に熊本市で熊本大の片渕秀隆教授が会長として主催される第38回日本妊娠高血圧学会において、新分類が承認される見込みとなっています。熊本地震からの復興を願って、多くの方々の参加をぜひともお願いしたいと思っています。特別講演として国立循環器病センター理事長の小川久雄先生、教育講演として東北医科薬科大学公衆衛生学目時弘仁先生、京都大学病院病理診断科南口早智子先生を予定しています。またシンポジウムとして「他領域からみた妊娠高血圧症候群」、ワークショップとして「妊娠高血圧症候群の母体から出生した児の長期予後」、「本邦における妊娠高血圧症候群の疫学調査:現状と問題点」、特別企画として「大規模自然災害と周産期医療」が企画されています。ぜひとも多くの参加者をお待ちしています。

最後に2020年10月14日~17日にISSHP(国際妊娠高血圧学会)が奈良市で開催されます。本年度中にコンベンション企業も選定し、国際学会を準備したいと考えています。

本年も、本学会をどうぞ宜しくお願い致します。