御挨拶

第22回日本心血管画像動態学会にあたって

テーマ:「冠動脈イメージングの現状と近未来」 薬物介入(OMT)とPCIの評価 ―CT, MR, OCT, IVUS, FFR, CAS, Echo, RI 入門から応用までー


藤田保健衛生大学循環器内科
尾崎行男

 この度、第22回日本心血管画像動態学会を2012年1月27日(金)、28日(土)の2日間にわたり名古屋駅前のウインクあいち(愛知県産業労働センター)で開催させていただくことになりました。今回は第74回心臓血管放射線研究会 (当番会長:岩手医科大学循環器放射線科 田中良一先生)との併催で行われることになり、大変光栄に存じております。

 もともと日本心血管画像動態学会は、現虎の門病院院長山口徹先生のもと、日本心血管内イメージング研究会(8回開催)と日本冠内圧研究会(3回開催)とが融合され、2000年に第12回としてスタートいたしました。これまで本学会では、冠動脈内エコー(IVUS)やプレッシャーワイヤーによるFFRを用いて、病変形態と機能評価という2つのテーマが熱く議論されてまいりました。

 一方、近年CTやMRを用いた冠動脈イメージングは日進月歩の進歩を遂げ、その非侵襲性、利便性から多くの臨床医、心疾患に苦しむ人々の支持を集め、今やこれらの診断方法なくしては日常診療が成り立たなくなっております。本学会では、冠動脈CT、心臓MRの導入期よりいち早くこの必要性に気づき2003年より心臓血管放射線研究会 (代表幹事:慶応義塾大学医学部放射線診断科教授 栗林幸夫先生)との共同開催を進めさせて頂いており、参加者からも熱い支持を得ております。

 さらに今回は、始めての試みとして、開催時期がほぼ同じOCT研究会 (代表世話人:和歌山県立医科大学循環器内科教授 赤阪隆史先生)も同じ会場で開催させて頂く運びとなり、OCTに関する集中的かつ熱い議論が出来るものと期待しております。

 冠動脈や心筋の評価方法の発展は目覚ましく、特に非侵襲的なCT、MR、心エコー(Echo)と、侵襲的なIVUS、IB-IVUS、VH-IVUS、OCT、冠動脈内視鏡(CAS)などを組み合わせたマルチイメージングモダリティによる破綻しやすいプラーク(vulnerable plaque)の診断や、スタチン、ARBの治療効果判定にも注目が集まっています。 今回、この虚血性心疾患治療の柱である、薬物療法(optimal medical therapy [OMT])とPCIの治療効果の正確な評価のため、侵襲的および非侵襲的マルチイメージングモダリティの実際の臨床現場での使い方を入門から応用に至るまで取り上げたいと考えております。 具体的には、これらのマルチイメージングモダリティを用いた教育ライブを予定させて頂いています。初日午前中のセッションでは三重大学病院放射線科の佐久間肇先生にCT、MRの教育ライブケースを中継して頂きます。また同日夕方には私どもの藤田保健衛生大学病院のカテ室からOCT, IVUS, IB-IVUS, CASの教育ビデオライブを、また第二日にはFFR guided PCIの教育ライブを検討するセッションも予定しております。

 急速なスピードで日々進歩を遂げる冠動脈・心臓の画像診断についての最新の知見と技術を、入門から応用まで、空港から電車で30分、駅から歩いて5分の名古屋駅前ウインクあいちで、大いに議論いたしましょう。

 一人でも多くの皆様方にご参加いただけますよう心からお待ち申し上げます。